「ソマリと森の神様」ハライソの伝記とは?人間を衰退させた衝撃の内容とは?

ソマリとゴーレムが人間の痕跡を追って訪ねた魔女の村。

そこでは優しい魔女の姉妹との出会いやおいしい食べ物などがあり、ソマリは楽しそうだったのですが、人間の事を綴った「ハライソの伝記」の内容を知ることで物語は一気に核心部へと切り込みます。

なぜ人間は異形に追い込まれていったのでしょうか・・。

そこで今回は「ソマリと森の神様」の重要なストーリーとなる「ハライソの伝記」について見ていきます。衝撃のストーリーに何か深いものを感じるはずです。

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「ソマリと森の神様」ハライソの伝記とは?


人間が衰退する原因となった「ハライソの伝記」ですが、魔女印図書館の司書であるプラリネとヘイゼルの奮闘も叶わず、すでに現物は「オトト魚」に食べられてしまい、読むことができません。

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では、どうやって内容を知る事ができたのか、それはただ一人「ハライソの伝記」を読んだことのある魔女印図書館の館長であるイゾルダ・ネヴゾルフから語られることになります。

「ハライソの伝記」とはイゾルダ・ネヴゾルフの高祖母であるフェオドラ・ネヴゾルフが残した一代記なのです。

「ハライソの伝記」フェオドラがたどり着いた地とは?

数百年前フェオドラは旅の途中で箒から落下してしまい、ある土地へと迷い込んでしまいます。

落下し意識を失っていたフェオドラが目を覚ますと、そこにはフェオドラと見た目が変わらない種族がいたのです。

その種族こそ人間なのです。

人間が住まう地「ハイドラ村」。

そして、そこで目撃したのが禍々しい黒鉄のゴーレム「ハライソ」様だったのです。

ハライソ様とは?

ハライソ様はゴーレムなのですが、すでに装甲は剥がれ残された時間がないことが察せます。

そもそも、ゴーレムとは森の守り人で通常であれば人間と共に生活することは考えられません。

ハライソ様はなぜ人間と共に生活をしているのか?

折にフェオドラはハライソに何故森ではなく人間を守っているのかを質問しますが、その質問に答える義務はないとにべもなく答えています。

が、一言だけ告げます。

ただ、森にいる個体とは少し違うだけだったと。

しかし、ハイドラ様は少し気になることも語っています。

寿命は100年、残された時間は5年と93日、私は最後まで彼らを守る本能にしたがう、と。

これってゴーレムは何者かに作られた存在をほのめかしていますよね。しかも人間を守るということは、人間が作った可能性も考えられます。

とはいえ、「ソマリと森の神様」の科学力では無理な気がしますよね。

一体、ハライソ様や他のゴーレムは何のために存在するのでしょうか?

謎が一つ増えてしまいました・。

フェオドラが目にした人間の姿とは?

フェオドラは人間たちに助けられました。

人間と見分けがつかない魔女であるフェオドラは人間にすんなり受け入れられます。そこで、フェオドラは人間がどのような種族なのか問うたところ、場の空気が一変します。

それは他種族を忌み嫌うよな、殺気立った雰囲気になるのです。

ハライソ様が語る理由はこうでした。

人間は未知の存在を恐れていると・・

人は弱く臆病であり自分たちの常識から想定できない生物と出会ったら剣を振るうことでしか安心できないと・・

つまり人間は他種族を認めない排他的な種族であることが分かります。

しかし魔女であるフェオドラは見た目が人間と変わらないため、ハライソ村の人間に温かく迎えられます。

フェオドラはハライソ村で何を見たのか?

人間と同じ姿であった魔女のフェオドラは傷を癒すためにハライソ村に滞在することになります。

当初フェオドラはハライソ様から人間の性格を聞き警戒していましたが、ケガをしたフェオドラのために村人が持ってくるお見舞いの品で徐々に心を許していきます。

そして村に住む一人の少女ミヤと仲が良くなり、友達のように接することになります。

人間と共に平穏な時を過ごすフォエドラですが、ある事件をきっかけに人間との違いを切に感じフェオドラは身の危険を察知します。

その事件とは異形が現れたというものなのです。

魔女からすれば他の種族は特に警戒すべきものではなく、まして異形などと呼ぶこともありません。

しかし前述したように人間は未知の存在を恐れています。その為、ハライソ村に現れた異形を捕縛し攻撃を仕掛けるのです。

その攻撃・・・いえ一方的な殺戮は集団心理が働いているのか、子供までも一緒になって行っているのです。フェオドラは見てしまいました、人間の恐ろしい本性を・・。

石を持ち異形へと投げつけるミヤの姿を・・。

ただ自分たちとは見た目がちがうだけで命すら奪う人間、フェオドラはそんな人間の姿に恐怖を感じてしまうのです。

恐怖に怯えハイドラ村を逃げようとしたフェオドラでしたが、魔女の村へ帰りつくための風が吹く時間ではなく、森へと逃げ込んでしまいます。

とはいえ、村の人間はフェオドラを異形とは知りませんので、助けるために村の人間が皆でフェオドラを探していたのですが、雨の降りしきる中ミヤが足を踏み外し崖から転落して命の危機に瀕してしまいます。

魔女であるフェオドラが空を飛んでいくことで助けることができる、しかし魔女であることがバレれば絶対に攻撃されると思い留まるのですが、ミヤとの思い出がフェオドラを突き動かします。

どうにかフェオドラの活躍でミアを助ける事ができましたが、大勢の前で魔女であることがバレたフェオドラは、予想通り人間から化け物と呼ばれ、ひどい言葉を投げかけられます。

村中の人間から罵声を浴びせられるフェオドラ、それでもフォエドラは助けてもらったお礼をきちんと人間に告げその場を立ち去ります。

その時です、ただ一人ミヤがフェオドラに言葉を投げかけるのです。

おねえちゃんは友達だ、と。

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ハライソの伝記はどうして作成されたのか?


このように「ハライソの伝記」とはイゾルダ・ネヴゾルフの高祖母であるフェオドラ・ネヴゾルフの実体験が元になって作成された本になります。

しかし、当初このハライソの伝記はすぐ本になるはずではありませんでした。

本来であれば人間が徐々に異形との交流を深め、異形への警戒心が薄れ、共に生きていける時期まで口伝で歴代館長に伝わっていくはずだったのです。それがフェオドラの人間に対する恩返しだったのです。

そして、その時であろう1000年後「ハライソの伝記」は本になるはずでした。

1000年は長い時になりますが、人間が異形ときちんと向き合うには長い年月ではありませんよね。実際の歴史を見ると人間同士ですら争いを何百年と続け、争いのない時代というのは叶わない夢に感じますよね。

それでも時を重ね世界を知ることで、人間と異形はともに生きることができる可能性があります。その年月が1000年であるとフェオドラは見たのです。

しかし、フェオドラの想いは潰えます。

イゾルダ・ネヴゾルフがその時を待たずにして本にしてしまったのです。

さらにイゾルダは「ハライソの伝記」とは別の「ハライソの調書」という本まで作成したのです。

「ハライソの調書」とは伝記とは別に、人間の生態が詳しく記載された本のようで、戦争の時には人間の集落を見つけるのにも役に立ったと言われています。

そして「ハライソの調書」が盗まれ、多くの異形の手に渡ることになるのです。

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ハライソの調書が見つかった先とは?

ハライソが自身の体験をもとに作成された「ハライソの伝記」と「ハライソの調書」ですが、二つともすでに魔女の村にはありません。

「ハライソの伝記」はオトト魚にボロボロにされ読むことはできなくなり、人間が衰退する原因となった「ハライソの調書」は何者かに盗まれ行方不明です。

これでは人間を衰退に追い込んだと気にしながら亡くなったイゾルダの想いが悔やまれますし、新たに魔女印図書館の館長になったレーグル館長のイゾルダへ想いも潰えてしまいます。

人間を衰退に追い込み、魔女印図書館の館長を苦しめる「ハライソの調書」はどこへ行ったのか?

実はソマリとゴーレムが旅を重ね、たどり着いたある街で、盗まれた「ハライソの調書」が見つかるのです!

その街とは、多くの商品が行きかう競市の浮き島「タマキノガマ」なのです。

と、一応見つかった「ハライソの調書」ですが、原作6巻でのストーリーとなっていて先の展開はまだ分かりません。

しかもトラブルの連続で、無事に「ハライソの調書」を競り落とせるのか分かりませんし、何よりハライソに関係する大きな出来事が起こってしまうのです。

それは「ハライソの調書」をセリに出した賊「トコワカ商団」の棟梁サクラにあるのですが、そこからはご自身で実際に確かめて下さい。(2020年1月現在では6巻までの発売となっていて、先の展開を知る事ができません。)

フェオドラの想いは果たせるのか、イゾルダの悔恨は晴らせるのか、「ハライソの調書」の行方には注目です。

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ハライソの伝記が人間の衰退の原因となったのか?

ここまで「ハライソの伝記」について見てきましたが、本当に人間の衰退の原因となったのでしょうか。

個人的には可能性は十分にあるのではないかと思います。

特に盗まれた「ハライソの調書」は戦争でも活躍したとの事ですので、いかにハライソに関する情報が貴重だったのか分かりますよね。

しかし、人間が衰退した原因は多くの要因が複雑に絡まって起こっていしまった出来事で、フェオドラが考えたように1000年待ってから「ハライソの伝記」を本にすれば、人間がここまで衰退しなかったかもしれません。もちろん「ハライソの調書」もただの民俗学として楽しまれたかもしれません。

時期を見定めて世に出せば、「ハライソの調書」が人間を衰退させる原因にはならずに済んだかもしれません。

しかし、それはタラレバの想像です。

1000年たっても人間は異形と共に歩むことができなかったかもしれませんからね。

現実は「ハライソの調書」が人間を衰退に追いやった原因の一つになったのです。

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まとめ

今回は「ソマリと森の神様」で物語の核心部に迫るであろう「ハライソの伝記」について見てきました。

「ハライソの伝記」から派生した「ハライソの調書」は人間の衰退を招く原因の一つになったようです。

しかし、「ハライソの伝記」で綴られるフェオドラの物語では、人間の異形へ対する異常な行動が明らかにされ、いかに人間が異形に対して危険な存在かが分かりました。

このような行動をとる人間であれば、「ハライソの調書」がなくともいずれ異形と人間は大きな戦争をした可能性が高いと思います。

とはいえ、イゾルダが書き記した「ハライソの調書」は人間衰退の一つの原因になってしまい、以後イゾルダの深い悔恨の原因となってしまいます。

人間衰退の原因となり、イゾルダの悔恨の元となった「ハライソの伝記」と「ハライソの調書」、この本はついに見つかり大きな転機を迎えるのですが・・。

「ソマリと森の神様」の続きで楽しみましょう!

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