仏師という職業をご存知でしょうか?
仏教伝来と共に大陸から渡来した技術で、仏の姿を現世に創造させる技術者。
日本ではこれまで多くの有名な仏師が多くの貴重な仏像を制作されています。
そんな歴史ある仏師の道へ若き天才が現れたのです。
その名は高校生仏師たいがさん!
そこで今回はサンドウィッチマンと芦田愛菜さんがMCを務める「博士ちゃん」に登場した若き高校生仏師たいがさんについて見ていきます。圧巻の技術力に
「博士ちゃん」に登場、たいがのプロフィールは?
ーテレビ出演のお知らせー
この度、特定のジャンルに異常なポテンシャルを発揮する子たちを集めた番組「博士ちゃん」に出演致します!
皆さま、是非ご覧下さい!!『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』
11月9日 土曜よる18:56~20:54
テレビ朝日系列で放送!https://t.co/jeX29vKANi pic.twitter.com/4n8SpnAivE— 高校生仏師 たいが (@0822Ootomomi) 2019年11月5日
きめ細かい技術力でしっかりとした仏像を制作するたいがさん。
一体どのような方なのでしょうか?
これだけの作品を制作されますので、ちょっとしたプロフィールが気になりますよね。
そこで簡単ではありますがたいがさんについてご紹介していきます。
名前:宮沢洸佳(たいが)
生年月日:2003年
職業:高校生仏師
たいがさんが仏像の姿にここを奪われたのは3歳の頃だそうです。
一般的なお子さんであれば3歳くらいの時はアンパンマンやゾロリなどおなじみのアニメキャラが好きなイメージがありますが、たいがさんは仏像に惹かれたのですね(*’ω’*)
やはり高校生仏師として活躍するほどですので、小さなころから何か感じるものがあったのでしょうか。
そしてたいがさん5歳の時に初めて粘土で仏像の制作に取り掛かったそうです。
・・・5歳で仏師の第一歩を踏み出すあたり、本当に只者ではないです。
そして粘土で仏像を作り始め10年と少し、すでに制作された仏像は数百点を超え、自ら個展を開くまで成長しています。
確かに、たいがさんの制作された仏像は完成度が高いだけではなく、作品によっては見てホッとする安心感が感じられる作品もあります。このような印象を与えてくれる作品にはたいがさんの人柄が投影されているのかもしれません。
高校生仏師たいがさん、これからどの様な作品を作り出すのか目が離せませんね。
「博士ちゃんに」登場したたいがの作品とは?
これまでたいがさんが制作された仏像はどのような作品があるのでしょうか。
高校生仏師の制作する仏像は気になりますよね。そこで、SNSに投稿されたたいがさんの作品をご紹介していきいます。
新作 聖観音菩薩立像
四寸ほどの小さなお姿です。
机の上にいらっしゃったら可愛いお姿に制作しました。
観音さまは救いを求める人にあった姿で現れるとされますが、基本的なお姿は蓮の花を持ったこのお姿です。#仏像 #作品 pic.twitter.com/yohuFkq09M— 高校生仏師 たいが (@0822Ootomomi) 2019年11月5日
善財童子が可愛く撮れた。 pic.twitter.com/khSKD5T7j4
— 高校生仏師 たいが (@0822Ootomomi) 2019年11月3日
不動明王坐像を作りました。
頭上の莎髻をいつもより高く表現しました。
ちなみに山伏のつける頭襟はお不動様の頭上にある蓮華を意味するものでもあります。#仏像 #不動明王 #粘土 pic.twitter.com/E7l2Tse2Q6— 高校生仏師 たいが (@0822Ootomomi) 2019年10月30日
小さい十一面観音さんを作りました。
おんまかきゃろにきゃそわか pic.twitter.com/wh9Jol4uag— 高校生仏師 たいが (@0822Ootomomi) 2019年10月2日
・・・粘土で製作されているとはいえ、高校生でこのクオリティは素晴らしいですね。
たいがさんはSNSへ多くの作品を投稿しているのですが、本当にすごい作品の数々です。
きびしい表情から、柔和な表情までたいがさんの人柄が出ているのか、個人的にはやさしい印象を受けました。
もっと技術力が上がっていくと、どれほどの作品を作り上げのか気になりますよね。
今後の作品もチェックできるよう、たいがさんのSNSでの発信は見逃せませんね。
仏師になるにはどうすればいいのか?
高校生仏師たいがさんですが、そもそも仏師になるにはどうすればいいのでしょうか。
気になりましたので、仏師になる方法を調べてみました。
早速調べてみて分かったのですが、仏師になるためには特に必要な資格や学歴はないそうです。誰でも仏師になることができるというわけです。
しかし、この誰でも仏師になれる点に大きな問題があるのです。
それは無名の仏師に仕事はない、という事です。
それはそうですよね、一流の仕事を依頼するのであれば実績がある一流の仏師に頼みますし、そうでなくても有名な仏師とのつながりがある方などに依頼するはずです。
ですので、本当に仏師となり活躍するのであれば、以下2つの方法から仏師を目指すのが良いそうです。
・有名な仏師のもとで修業する(弟子入り)
・仏師の専門学校へ行く
仏師になるには、この2つの方法が一番可能性が高いそうなのですが、どちらかといえば、やはり有名な仏師のもとで修行することが、後々独立して仏師として活躍できる可能性があるといわれています。
もちろん、仏師の専門学校でも仏師になることができますが、仏師にただなればいいというものではありませんよね。
問題は独立してからどれほど仕事の依頼があるか、作った仏像が売れるかですよね。
どれだけ素晴らしい仏像を制作しても売れなければ生活は立ちいかなくなり、結局は仏師をやめることになってしまいます。
その点、弟子入りをして工房で長らく務めることができれば仕事は在りますし、その仕事から技術もどんどん向上していきます。そこである程度実力がつき、自分の制作した仏像が売れていけば独立も視野に入りますよね。
修行を積み、技術を磨き、信頼を勝ち取る、仏師で成功するには長い年月が必要になってくるのです。
たいがだけじゃない現代日本で有名な仏師達
高校生仏師たいがさんは本当にスゴイのですが、日本で今現在有名な仏師は誰なのか気になりますよね。
たいがさんは高校生仏師として取り上げられ、話題になりましたが今現在仏師として活躍している有名な方をご紹介していきます。
・三浦 耀山
三浦仏師によるライブ彫刻。#ナムい pic.twitter.com/aN7N2K3Oy3
— 苔松(Slight Return) (@masa508773) 2018年11月10日
早稲田大学を卒業し普通に就職するも、仏師を目指し脱サラした三浦仏師。
13年間の修行を経て独立し、京都を拠点に制作活動をしている。
作り上げる仏像は繊細で洗練さた、やさしい印象があるそうです。
独立記念に制作された「聖観音菩薩半跏像」は300万円以上の価値がある傑作。
洗練された技術力から、今後の作品に注目が集まっています。
・石原 良定
お客様より石原仏師の作品を実際に見たいという多くのお声をいただきました。
只今イスム表参道店仏像ワールドギャラリーにて展示をしていますのでお近くにお越しの際はぜひご覧ください(^^)
【聖観音 石原良定作】
・サイズ(約):高さ45×幅20×奥行20cm
・材質:木曽檜 pic.twitter.com/wgJa2SlaQ8— 仏像ワールド (@butsuzouworld) 2018年9月29日
砂田仏師のもとで10年以上修行し、2006年に独立した若き実力者。
木彫りの里と知られる富山県にある井波に工房を構える石原仏師。
人柄の良さが出た作品は多くの人を安心させてくれます。
そんな石原仏師が制作した、力強く繊細な「毘沙門天」は製作期間2か月にわたる渾身の作品。
若き実力者の洗練されていく技術力に注目です。
まとめ
今回は「博士ちゃん」に登場したたいがさんについて見てきました。
高校生仏師ということで、なかなか馴染みのない職業でしたが知れば知るほど奥が深く、歴史もある素晴らしい世界でしたね。
たいがさんは高校生ということで、この先さらに修行を重ね、技術力が洗練されていくと思います。
今は粘土で製作されているたいがさんですが、本格的に彫り始めた時どのような作品に仕上がるのか想像もつきません。
遥か高みへと昇り詰めるのか、たいがさんのこれからに期待です。